全体食品としてのクロレラ(1) ― 食物養生法より学ぶ ―

栄養素は互いにバランスを保ち1つのチームとして働く!

「生命の鎖」

1971年、アメリカの生化学者であるR・J・ウイリアムズ(米国化学学会元会長)という人が栄養学の指針となる、ある重要な概念を提唱しました。
R・J・ウイリアムズさんは「ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸などすべての栄養素は、互いに量的なバランスを保ちながら1つのチームとして連係して働く」と主張。こうした栄養素は、鎖で繋がれた首飾りのようなもので、どれか1カ所でも不足すると、鎖そのものが切れやすくなる、いわば「生命の鎖」なのだと。
この考えからわかるのは、栄養素は全てが重要であって、どれが大切とかこれはいらないということはないのです。また、特定の栄養素だけを多く摂ってしまうと、身体全体のバランスが崩れてしまうといいます。

この後にも、栄養学は積極的に研究開発が進められ、次々と新しいことが分かってきています。しかしそれでも、天然の食べ物の中には、まだ解明されていない成分や連係する働き(生命力)があるといわれているのです。

「丸ごと食べる」ことが大切!

こうした栄養のバランス、全ての栄養をしっかりと摂る必要性は、実は明治時代の医師・薬剤師だった石塚左玄(いしづかさげん)により「“一物全体”といわれるようにコメであれムギであれ、野菜であれ魚介類であれ、口当たりのいいおいしい部分だけを食べずに“丸ごとたべよ!”」と提唱していました。
これは、動物や植物など、命のあるものは全て、身体の色々な部分があるからバランスが取れている、だから、その命のあるものを全部食べると必要な成分がだいたい過不足無く吸収できるということ。
つまり、生き物の身体は命をつなぐのに必要な部分が集合して出来上がっているのだから、その力を全部丸ごと食べると良い、という教えなのです。
例えば、白米はカス(粕)であり、玄米には健康の成分(糠)が含まれているといわれることがありますが、これは玄米を白く精製すると繊維分の大部分と、ビタミンB1、B2、パントテン酸、ニコチン酸アミド、α-リポ酸とビタミンEが糠と一緒に取れてしまうから。

同様にカルシウムや鉄、カリウムなども半減してしまいます。 また、特に日本人を見ると、肉を食べるときに切り身にして筋肉部分だけを食べていますが、肉料理が発達した中国料理やアジア、ヨーロッパの民間料理ではブタやヤギ、ニワトリの頭から尻尾まで、全身ことごとく利用して食べています。 これも命を丸ごと全部食べることにつながっていますね。

日本でも昔は、魚は頭、内臓、骨、尾ひれまでを食べていましたし、大根や人参は青い葉から皮、細い根までいろんな方法で料理して、全部食べていたのです。しかし今は、美味しい部分や、料理しやすい部分ばかりが選ばれたり、農薬の影響などもあり、丸ごと食べることが少なくなっています。

小さいけれど一つの命、丸ごと食べられるクロレラ!

クロレラは、いろいろな食べ物の中でも、特に丸ごと食べるための条件を満たしています。その秘密は大きさ。小さい食べ物は丸ごと食べやすいですよね。皆さんもサクラエビやホタルイカ、イイダコなど小さな生き物は茹でたり、煮たりして一口で丸ごと食べてしまいますね。
しかし、クロレラの大きさはそんな食べ物よりもっと小さい1000分の3~8ミリ。
耳かき一杯の中にも、数えきれないほどのクロレラが含まれているんだ。でも、クロレラはこんなに小さくても一つの命としてしっかり調和しながら生きてるのです。つまり、必要な栄養素がバランスよく含まれているのですね。

まとめ

その1:栄養素は一つひとつではなく、全てが鎖のように連なって働く
その2:栄養素をバランスよく摂るためには、生き物を丸ごと食べることが大事
その3:クロレラは丸ごと食べるのにとても適した食品

もっと知ろう!クロレラの秘密

健康食品の代表的存在として知られるクロレラ。クロレラがどのような食品・生物であるのか、またどのような力を持っているのか、クロレラの知識をお伝えします。